一級建築士

【一級建築士】いまさら聞けない!軽量鉄骨下地の種類【施工】

MoTsu
MoTsu

どうも、中学校でドンケツの長距離選手をしていましたが、中距離選手になったとたん、県大会決勝まで行けてました。MoTsuです。

今回もおさる君の疑問に答えていきます。

おさる君
おさる君

・壁の中ってどうなってるの?

・どこで使うの?

・施工するときに気を付けることは?

※このカテゴリは一級建築士の勉強のためにピックアップしたものです。

軽量鉄骨下地とは

鋼製の部材で、組み立てると天井や、壁の下地材となります。

軽量鉄骨天井下地

材料

軽量鉄骨天井下地で使われる材料で屋内は19形屋外は25形が使用されます。

19形 25形
シングル野縁 25×19×0.5 25×25×0.5
ダブル野縁 50×19×0.5 50×25×0.5
野縁受け 38×12×1.2 38×12×1.2

また、補助用金物は防錆処理されたものを使用し、インサートは鋼製の防錆処理されたものを使用します。

形状

野縁受け、吊りボルト、インサートの間隔は、900mm程度で、周辺部は端部から150mm以内で施工します。

また、野縁の間隔は以下の表を参考にしてください。

天井仕上げ 野縁の間隔 ダブル野縁の間隔
下地張あり 360 1,800
下地材料に仕上げ 300 900
ボードの長さが450以下 255 450
金属成形板張り 360

工法

工事が進行していくと、設備関係の配管を吊っていかなければいけません。

そのため、配管等を吊るためにインサートを型枠組立時に配置しておかなければいけません。

また、照明器具やダクト吹き出し口の開口のために、野縁または野縁受けを切断する場合は、同材で補強します。

天井仕上げの下地材となる野縁は野縁受けから150mm以上はねだしてはいけないというルールがあります。

天井の中で一部下がり壁や間仕切り壁の境として、天井に違いがある場合は、野縁受けと同材、もしくはL-30×30×3mmの部材で、間隔2.7m程度に斜め補強を行います。

また、天井のふところが3m以下の場合、[-19×10×1.2以上の部材を用いて水平補強、斜め補強をします。

開口部分とスタッドの固定はビス止めではなく、溶接によって固定するのですが、その際、溶接した個所の防錆塗装をしなければいけません。

軽量鉄骨壁下地

材料

小ねじやボルトは亜鉛メッキ処理されたものを使用します。

スタッド 高さの区分
50形 50×45×0.8 高さ2.7以下
65形 50×45×0.8 高さ4m以下
90形 90×45×0.8 高さ4.0~4.5
100形 100×45×0.8 高さ4.5~5.0

また、スタッドの間隔は下地のある場合、450mm程度。仕上げ材料を直貼りの場合、300mm程度としているが、現場では455mmと303mmで施工されることが多いです。

工法

スタッドをはめ込むためのランナーは、間隔900mm程度で躯体に打ち込みます。

軽量鉄骨下地の振れ止めは、床面ランナー下端から、約1.2mごとに設けますが、上部ランナーから400mm以内のランナーは省略することができます。

まとめ

MoTsu
MoTsu

今回は一級建築士の施工で出題される軽量鉄骨下地について解説していきました。

標準仕様書や監理指針などを見てみると、いっぱい管理項目がありそうに見えますが、実際に現場で確認してみるとすぐ覚えてしまします。