一級建築士

【一級建築士】受変電設備の需要率と負荷率がわかる!【環境設備】

MoTsu
MoTsu

どうも、手帳にスマホを挟んで移動していたら階段を降りるときに落としてしまい、バッキバキに液晶が割れたMoTsuです。

今回もさる君の疑問に答えていきます。

さる君
さる君

・まず、受変電設備って何?

・受変電設備ってどういう条件で必要になるの?

・電気の需要率と負荷率がよくわかりません。

受変電設備とは

受変電設備とは、受電設備と変電設備の総称のことで、発電所から送電された数千ボルト~数万ボルトの高電圧を安全に市街地や建物内に引き込むための設備です。

受変電設備の設置形式

開放型

鉄骨フレームに受変電機器を取り付け、現場で組み立て配線する露出工事です。

また、電線間や防護フェンスとの離隔距離を必要とするため、設置面積は大きくなりますが、設置費は安く、増設が可能となっています。

大容量の電力を使用する工場などに設置されています。

閉鎖型(キュービクル)

発電所から送電された高電圧の電気を100Vや200Vなどの低圧に降圧する受電設備を収めた金属製の箱のことをキュービクルといいます。

受電設備を小型の金属性の箱に収容したため高価ですが、その分設置面積は小さく、工期も短縮でき、安全性も高いです。また、屋上や駐車場の隅などの屋外にも設置することができます。

 

建築物に受変電設備が必要になる条件

多くの電気を必要とする商業施設やオフィスビル、工場などでは高電圧を引き込み、降圧使用するため、受変電設備(キュービクル)が必要となります。

なお、集合住宅などに設ける電力会社の借室電気室は原則として地上1階か地下1階に設置しなければいけません。

契約電力 電力会社の供給電圧
50kW未満 低圧 100,200V
50kW以上~2,000kW未満 高圧 6kV
2,000kW以上 特別高圧 20または30kV以上

契約電力

契約電力は負荷設備に需要率負荷率を考慮して、電力会社と協議して決定します。

需要率

需要率とは「設備容量に対して同時使用の場合、どのくらい電力が必要なのか。」を出すものです。

例えば、100Wの負荷のある設備が10個設置されている場合に、同時使用される負荷設備を8個想定すると、需要率は80%となります。

一般的に、照明・コンセントの同時使用率は、オフィスビルで40~80%で店舗・百貨店で70~100%と想定でき、余裕を見て計画することが重要です。

負荷率

負荷率は「設備をどれだけ効率的に使用しているか。」が表されます。

つまり、負荷率が高いほど効率的な運用がされているということになります。

受電方式

受電方式には、1回線受電方式、2回線受電方式、スポットネットワーク受電方式などがあります。

それぞれ変電所から受電する建物までの回線の本数で分けられています。

  • 1回線受電方式→本線のみ
  • 2回線受電方式→本線と予備線
  • スポットネットワーク受電方式→2回線以上 ※一番信頼

まとめ

定義が出てくると頭が痛くなりますが、丁寧に意味を考えながら、どういうときに何の目的でそれを使うのかを頭に入れながら覚えると身に付きやすいです!

また、パーツごとにメモしながら理解していくと、さらに身に付きます。