どうも、帰宅途中に渋谷駅を通過しますが、渋谷ハロウィンにはみじんも興味がありません。MoTsuです。
今回もおさる君の疑問に答えていきます。
・集合住宅の給排水設備の配管ってどうなっているの?
・今の最新設備ってどんなのがあるの?
※このカテゴリは一級建築士の勉強のためにピックアップしたものです。
給排水設備の配管
横走配管
こちらの記事で給水方式を解説しました。
水道本管や受水槽から給水されるわけですが、それらは建物内のPS(パイプスペース)を通って各住戸へ送水されます。
アパートなどの玄関ドアの隣に鉄製のドアがあるのを見たことがありませんか?
その中に大抵、給水配管が建物内を上下に通っています。
PSを通ってきた給水配管などが各住戸の躯体と床の間に配管されます。
これが横走配管と呼ばれますが、なぜ横走り配管は床下に配管されるのでしょうか。
それは、、、
- 容易に更新ができ、かつ事故などが生じたときに他住戸への影響を最小限にするため。
- 他住戸への騒音防止を図るため。
- 分譲の場合、所有区分を明確にするため。
という理由があります。
また、配管の中にはもちろん水が送られているわけですから、横走り配管は勾配が必要となります。
そのため、天井高さを確保するため、各住戸の水回りの設備はできるだけ集約し、横走り配管を短くする必要があります。
ちなみに、最近では枝管分岐構法に代わり、漏水の原因となる継ぎ手の使用を避け、配管の更新も容易な さや管ヘッダー工法の採用が増えています。
各設備の能力と検針場所
各住戸の給水圧力は400kPa以下とし、トイレの大便器はロータンク式とすることが多いです。
また、各住戸の水道やガスのメーターは点検が容易で、階段室、廊下から出入りできる位置に設けなければいけません。
排水配管の留意点
横走り配管は床下に配管すると前述しました。
その床下の配管スペースの高さは、最も太くなる排水管の外径に防露被覆と勾配を見込みます。
よく防露被覆忘れちゃうんだよね。
一般的に大便器の排水管(100mm)が最も太くなり、床下配管の場合、便所に接したパイプスペースを設け、床上排水型の便器が設置されることが多いです。
また、配水系統は容易に掃除ができるように、排水竪管を含め適切な位置に掃除口を設けることが大切です。
ディスポーザー排水処理システム
生ごみを粉砕するディスポーザーと台所流し専用の配管、粉砕物の処理を行う専用の排水処理装置を組み合わせたシステムです。
各住戸の台所から地下の排水処理装置で処理され、敷地内の汚水桝、公共汚水桝、下水道管という流れで排水されます。
近年、都市のごみ処理問題の観点から注目されているシステムですが、ディスポーザー排水処理を行える場所は、排水経路が整備されている場所に限られています。
まとめ
今回は一級建築士でよく出る給排水設備の基礎の基礎あたりを確認できたと思います。
横走り配管の注意点、排水管の注意点、ディスポーザー排水処理システム。
少しでも覚えられれば幸いです。